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VJseminar2015 | 中級編 | プロジェクションマッピング時の機材の連携の仕方






皆さんこんにちはVJyouです。 中級編の今回は、プロジェクションマッピング時のアプリの連携の仕方について書こうと思います。 皆さん、マッピングと言うとどういうアプリを思い浮かべますか?

2015年現在は

 Madmapper




 GrandVJXT  video mapper




 Resolume Arena


という3大アプリがあるので、プロジェクションマッピングのやり方自体で難しさを感じる事は特にないと思います。
2015年10月現在の価格で比較すると

・Madmapper 320Euro
*Module8ユーザーならMadMapperが220Euroで買えるので大変お得です。
・GrandVJ XT  649Euro
・Resolume Arena 699Euro

となっているので、Madmapperの安さが際立っています。
何故こんなに値段が違うかと言うと、GrandVJXTとResolmeArenaは、それぞれVJソフトの上位版のメディアサーバーにマッピング機能がついている、という考え方だからです。

GrandVJ(VJ用)→GrandVJ XT(業務用メディアサーバー)
Resolume Avenue(VJ用)→Resolume Arena(業務用メディアサーバー)

といった具合です。
普段慣れているVJアプリの延長でマッピングができるようになったので、特殊なアプリを習わなくてもマッピングできる環境が整ったのはここ数年の大きな進化だと思っています。

一方MadMapperは、元々はModule8 + Madmapperという使い方を想定して作っていたのだと思いますが、何故かGarageCUBE(*madmapperの発売元の会社名です)だけはマッピング機能の単体売りしてくれているので他のアプリの半額近い価格になっています。

ちなみに、GarageCUBEはMapping Festivalというマッピング中心のイベントをスイスで主催している団体なので、ヨーロッパに行く際は是非寄ってみましょう。


Mapping Festival 2015 ◆ Full Report from mappingfestival on Vimeo.


さて、前置きが長くなりましたが、今回のテーマはどうやってマッピングアプリとVJ機材を連携するかです。

一人でオペを完結する現場なら特に機材の連携で悩む事は無いと思いますが、ある程度以上の規模のプロジェクトになると、複数人で共同作業になるのが世の常です。
チーム全員が常に同じ環境だと話は早いのですが、人によっては使ってるアプリも素材のテイストも全然違う時があります。
そういった機材の差をまとめる簡単な方法としてお勧めするのが


V4EXを経由してHDMI入力でMadmapperに入れる

という方法です。
なお、この方式はマスキング型のプロジェクションマッピングには有効ですが、プロジェクターの重ね合わせをMadMapperでやっているような現場では使えないので、あくまで簡易マッピング用と思ってください。

(マスキング型マッピングと、ブレンド型マッピングで機材セッティングがだいぶ変わってきます。この違いについては、またいつか気が向いたら書きます。)

V4EX経由でMadmapperに繋ぐ方法は、実はとっても簡単です。
Black Magic Designのmini recorderを使うだけです。



この機材はSDIやHDMIからの入力をThunderbolt経由でMacに取り込むためのキャプチャーデバイスです。元々はadobe premiaやFinal cut proで非圧縮で映像ソースをキャプチャーする為の機材なのですが、勿論VJでも使用可能です。

*ちなみに、この10bit非圧縮キャプチャー機能はグリーンバックでのクロマキー素材撮影などの際に非常に役立ちます。VJをやっているとCG合成案件の依頼も多いと思うので、その際には是非非圧縮キャプチャーも試してみて下さい。AVCHD圧縮をかけないGH4のネイティブ出力の画質に驚くと思います。


Madmapperへの入力というと普段はModule8やSyphonを選択していると思いますが、そこで mini recorder を選択するだけで大丈夫です。
後は、ひたすら地道にキーポイントを作ってベジェでマスキングをしていけば、あなたのMacBookAirがマッピング専用メディアサーバーに早変わりします。

この構成の場合、MadmapperをインストールしたMacbookAirはマッピングだけに専念するのでCPU負荷が下がり動作が安定します。
また、V4EXにつないでいるPCは普段のクラブと同じ設定でいけるので、特別なアプリをいれることなく、GrandVJやVDMXやmodule8が混在していても問題ありません。

ちなみに、MacbookAirはメディアサーバーとして考えると非常に優秀で、ホテルのエントランスのマッピング映像上映用メディアサーバーとして某所で使用されたりと、色んな現場での長時間稼働実績があります。
ちゃんと排気ができて電源が安定していれば余程の事が無い限り落ちないので、最早専用機として活用できる勢いです。

*あくまでも筆者周辺での使用実績をもとに記載しているだけですので、すべての現場で100%の稼働を保障するわけではありません。MacBookAirはメディアサーバーとして売られている商品ではないので、現場での使用の際は事前の入念なテストののち、自己責任でお願い致します。


ちなみに、今年のAUDIO2015フェスでのマッピングもこの構成で行いました。
仕込み時のタイムラプス動画で、マッピングの様子が一瞬だけ写っていたのでお暇な方はどうぞ。


この動画でもわかるように、マッピングはやはり、現場のステージが組みあがってからが勝負です。
なので、事前に舞台監督さんとよく話し合って、マッピング用の調整の時間を施工タイムテーブルに入れておくのが最重要課題となります。
最近はマッピング込みの現場を経験した事ある舞台監督さんも多いので、ちゃんと打ち合わせをしておけばスムーズに行く場合がほとんどです。
マッピングした後に映像素材の微調整をする場合がほとんどなので、照明のシュートの前にマッピング調整時間を入れされて貰うとスムーズです。

無事、マッピングを終えて色々追加すると、こんな感じになります。








この時はREZのkazoeさんが職人技でサクっとマッピングを仕上げましたが、普通の人がやると結構何時間もかかるものです。
理屈ではやり方をわかっていても、様々な業者が入り乱れる施工の現場で適格に最短時間ででマスクを作り上げるというのは中々至難の業なので、MadMapper職人というのも何気に需要が増えていくと思います。


如何でしたでしょうか。
プロジェクションマッピングをやる!という技術的ハードル自体はだいぶ下がってきたので、今後はマッピングをどう効率よく運用していくか、どう効果手に演出していくか、という点に話題がシフトしていくと思います。
プロジェクションマッピングに興味はあるけれどまだ試した事が無いという方は、是非プロジェクションマッピングソフトの体験版を使ってみて下さい。

ちなみに、GrandVJ XTの使い方は、島村楽器さんのサイトがとても分かりやすくまとまっていました。



3大VJソフトの中で日本語対応の正規代理店があるのは実はGrandVJだけなので、日本語サポートを受けたい方は、是非正規代理店Dirigentさんのサイトものぞいてみて下さい。





また、書籍でまとめて読みたいという方は、antymarkさんの書いた

分かる!できる!プロジェクション・マッピング


が良くまとまっているので、是非参考にしてください。

ちなみに、やり方は分かった!!!でも、どうしてもかっこよくならない!!!と嘆く人も多いと思います。
なぜなら、マッピングの肝はやはり中身となる動画制作であり、そこには3Dソフトの技術が必要だからです。Cinema4Dやmayaを駆使して是非独自の世界観を作って下さい!

というのが建前ですが、どうしても時間も予算も無い時に活躍するのが素材集です。







Limeartgroupなら、1パッケージ200Euroぐらいで、「youtubeでよく見るマッピング的素材集」が売っています。
AEで再編集しやすい形態になっているので、とりあえず素材集買ってAEで頑張ればそれっぽいマッピングになります。

なんでもかんでも素材集を活用することに抵抗を感じる人もいると思います。
自分の中では、素材集はシェフにとっての冷凍食品のようなものだと思っています。
味付けの濃い冷凍食品をそのまま解凍してお客さんに出したら街中のチェーン店レベルですが、なるべく味付けの薄い冷凍食品をパーツパーツで利用して、独自のレシピで味付けして出すホテルやレストランはけっこあります。
あらゆる食材を新鮮な生のまま手に入れるのが理想ですが、それができない環境でもおいしい料理を提供する為に業務用冷凍食品があるのです。

ホテルの朝食で例えるとコロッケは冷凍食品を活用してるけどオムレツはその場で作り、モーニングプレート全体での冷凍食品の仕様頻度を半分ぐらいに薄める事でシェフの技を活用しつつコストを下げる、といった事がよくあります。

動画制作も一緒で、時間と予算が有り余ってればすべてを1からハンドメイドで作れますが、現実的にはそういうプロジェクトは皆無でしょう。
だからこそ、ありもの素材に「独自のレシピ」をどうやって足すか、どのパートは自分で作って、どのパートは外注したり素材集を活用するかのさじ加減で、でその人の個性が出てくると思っています。


また、どーしても人から直接教わりたい!!!
という人は、PMAJ(一般社団法人プロジェクションマッピング協会)のサイトをマメにチェックしましょう。
たまに都内でマッピングのワークショップをしているので、気になった人は是非参加してみて下さい。代表理事の石多さんはもともと現場で活躍していた方なので、代理店主催のセミナーと違い、現場目線での話が豊富なので大変参考になります。
また、PMAJではプロジェクションマッピングの国際コンペを開催しているので、このコンペ用に作品を作ってみるとマッピングのやり方が一通りわかるので大変お得になっています。
投影対象の3Dデータを実際に触れる機会はなかなか無いので、初めての方は是非チャレンジしてみて下さい。




ちなみに、PMAJさんは最近は建物だけでなく海にまでマッピングしているようです。


https://youtu.be/v7Y2MHRBgSA

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